成年後見制度の必要性とは?

「成年後見制度」という言葉を誰しも一度は聞いたことがあるのではないかと思いますが、その必要性についてはいかがでしょうか?

まずは一口に成年後見といっても下記2種類があります。
①法定後見
②任意後見
既に私のホームページでも説明はありますが、簡単に言えば
①は既に認知症などで意思能力がない場合
②はまだ契約できる程度の意思能力がある場合(任意後見は契約なので)
ということになります。

②が望ましいのは世間的にも言われていることですが、「なかなか引き受けてくれる人がいない」
という問題があり、①の場合は、「成年後見人の候補者は立てられるもののその人になるとは限らない」という問題があります。

あなたはどちらの制度がよいでしょうか?

と言ってもこの記事をご覧になっている方は恐らく②の方が望ましいとお考えではないでしょうか?
実は本来は②の方が望ましいのは間違いないのですが、実態はそれほど利用されていないのです。
その詳細は後日改めて。。。

と終わってしまうとこの記事のタイトルに合わないのでもう少し続けます。
今回のテーマは「法定後見の必要性について」です。
日本の高齢化のスピードはすさまじくこのままいけば認知症になられる方が増加してしまうのは間違いないと思われます。また認知症に関わらず、精神疾患や加齢による痴呆症もなどもあり、意思能力の低下は避けられない問題であると言えます。
そこで、任意後見契約を締結していない方が認知症などで意思能力が低下した場合にどうするかということで法定後見制度が出てくるわけですが、同居の家族や協力者がいる場合はよいとして、身近に親戚はおろか頼れる人もいない、という方はこの制度の利用を検討する必要があります。
なぜなら、そのままでは日常生活を送ること(日常の買い物、支払い、身の回りの整理など)ができないため、その方の代わりにこれらをサポートする人が必要になるのです。特に顕著なのは一人暮らしは難しく、施設に入るのが妥当と判断される場合などです。この場合、施設への入所も契約なので、ご本人は契約ができないことになります。この契約のために成年後見人が必要というのは割と想定される一つの例です。そして成年後見制度が始まれば成年後見人が施設の入所契約を行い、その後のご本人の財産を管理しながら生活を見守っていくことになります。

いかがでしょうか?成年後見制度の必要性、少しはご理解いただけたでしょうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました